パソコンのパーツを「会社組織」にたとえてみました。
あなたは会社のオーナーですから仕事に必要な人材(パーツ)を採用してください。
「どんなパソコンでも たったこれだけのパーツで出来てます」の記事で書いた7つ(8つ)のパーツが必要です。
CPUクーラー(秘書さん)はCPUとセットの必需品です
CPU(社長さん役員さんたち)は一所懸命に仕事をすると「すごく熱く」なります。
熱くなると仕事のスピードがとても遅くなって、最後には壊れてしまうこともあります。
- CPUを冷やすお仕事をしているのが「CPUクーラー」さんです。CPUの頭にぴったり密着して表面の熱を取り去ります。
- するとCPUクーラー自身が熱くなってしまいますので、この熱を「放熱板・ラジエター」を通して空気中に逃がして能率よくCPUをどんどん冷やし続けます。
CPUクーラーさんは直接会社の業務はしませんが、CPUがお仕事をするためには絶対必要なパーツです。「クールビューティー」なのです。
CPUクーラーは放熱タイプで大きく4つに分類できます
- CPUの上に設置した放熱板に対して垂直方向(真上)からファンの風を当てる「トップフロー型」
- CPUの上に設置した放熱板に対して水平方向(横)からファンの風を当てる「サイドフロー型」
- CPUの上に「水枕・ヘッド」と呼ばれるもの設置し、水枕とラジエターとの間で液体を循環させて熱を持つラジエターの中の液体をファンで冷やす「簡易水冷型」
- CPUとその他の冷却を必要とするパーツに一括的に液体を循環させて熱を持つたラジエターの中の液体をファンで冷やす「本格水冷型」
「トップフロー型」はCPU周辺のバーツにもファンの風が当たり同時に冷却出来るのがメリットですが、スペースの制約があり大型化が難しく、大量に発熱する「コアの多いCPU」には不向きです。
「サイドフロー型」は大型化しやすく冷却性能もよいのですが、大型で背が高くなりやすく小さいパソコンケースでは収まらない場合があります。
「簡易水冷型」は水枕・ヘッドが比較的小さくスペースの制約は少ないですが、ラジエター部分が大きくパソコンケースによっては設置できない場合があります。
8コア以上の上位CPUの冷却が容易にできます。
また稀に液体漏れがあり場合によってはパーツが破損する場合があります。
「本格水冷型」は液体が循環する経路が長く複雑になりコストがかかります。
簡易水冷型より冷却効果を高く出来ます。
LEDで装飾するなどして見た目の綺麗さも演出できます。
簡易水冷と同様に稀に液体漏れが起こる場合があります。
付属の純正CPUクーラー(リテールクーラー)
CPUには純正(リテール)クーラーが同梱されているものもあり、初めは純正クーラーを使い、不足があればより大型のものに交換すれば良いでしょう。
CPUとCPUクーラーの接触面
接触面の保護フィルムを外して、シリコングリスを忘れずに塗布します。
- CPUの表面とCPUクーラーの接触面は大きく見ると極少しですがゆがんだりしていて隙間が出来てしまう状態です。このままでは熱の伝わりが良くないので「シリコングリス」を塗布し円滑な接触面を作って能率良く熱を伝えて冷やします。
- 多くの場合、CPUクーラーにはシリコングリスが添付されています。
- 販売されているシリコングリスには熱伝導率が明記されていて、この値が大きいものほど放熱効率が優れていますが高価になります。
私が使っていたシリコングリスは「ARCTIC MX-4」です。Amazonリンクはこちらです。
最近は「【プロ推奨 高性能】シミオシ OC Master SMZ-01R (13.2W/m・K) 【親和産業 正規品】」を使っています。
おあとがよろしいようで
次回は多くのパーツを載せる「マザーボード」のお話をしますね。
それでは、皆さん ごきげんよう
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