PCの「モニターの規格」とお勧めをざっくり解説

自作PC

PCのモニターを替えたいけど、種類が多すぎてどれを買えば良いのかわからない。
PS5などの家庭用ゲーム機にはどんなモニターを買えば良いの?
「ゲーミングモニター」って凄そうだけど何が違うの?

今回はPCやゲーム機のモニターについて、ざっくり解説しながらお勧めのモニターもご紹介します。

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モニターって何?

PCやゲーム機の映像出力端子につないで、画像を映すための「テレビ画面」みたいなものでスピーカー付きのものもあります。

テレビの画面と同じようなものですが、「モニター」には「テレビチューナー」が付いていませんからモニター単独では画像は映りません。
スピーカー付きのモニターに「DVDレコーダー、ブルーレイレコーダー」などをつなげばテレビ代わりに使えます。

  • 「モニター」のサイズは画面対角線の長さを「インチ・inch」で表します。
  • 1インチは2.54センチなので21インチなら53.34センチです。
  • 縦横比率のことを「アスペクト比」と言って昔は「4対3」でしたが、現在はハイビジョンテレビ(FHD)規格の「16対9」が一般的です。
  • PCモニターには少し縦長の規格(WQHD)もあります。

一般的に画面サイズが大きいほど高価です。

「パネル」はモニターの画面のことです

むかしむかし、モニター画面は「ブラウン管」という「真空管・陰極放電管」で出来ていました。
大きなガラス管で奥行きが画面の対角線よりも長いものが普通でした。
現在のモニターのパネルの厚さは1センチ程度と薄くて周辺の枠(ベゼル)もとても狭くなりました。
パネルに光沢があり反射するもの(グレア)と、光沢が無く反射しないもの(ノングレア)があります。

パネルの種類で映り方が変化

同じような外見の「パネル」ですが大きく分類して4種類で、それぞれに特徴があります。

IPS(アイピーエス)液晶パネル

  • 視野角が広い
  • 色が安定している
  • 応答速度がちょっと遅い
  • 画質が良く精細な表現が魅力
  • 価格が高い

VA(ブイエー)液晶パネル

  • 視野角が狭い(斜めから見ると見にくい)
  • 黒が綺麗にでる(コントラスト比が高い)
  • 応答速度がIPSパネルより速い
  • IPSパネルより安い

TN(ティエヌ)液晶パネル

  • 視野角が狭い(斜めから見ると色が大きく変わる)
  • 応答速度が速い
  • 価格が安い

有機ELパネル

  • 視野角が広い
  • 黒が黒い(コントラスト比が高い)
  • 応答速度が超高速
  • 価格が高い

視野角・・・画面を斜めから見たときの角度で、広いほど横から見た画像が綺麗に見える。
応答速度・・・映っていない状態から映って見えるまでの時間で、液晶で数ミリセカンド、有機ELは数マイクロセカンドと1000倍くらい速い。
コントラスト比・・・一番暗い「黒」から明るい「白」までの幅。

IPS、VA、TNは液晶パネルなので、一般的にパネル後方からのバックライトと呼ばれるLEDライト照明で光っていすから、黒が「暗いグレー」に見えてしまいます。

有機ELパネルは画像を構成する画素がそれぞれに発光し、黒では光りませんから色鮮やかで黒が締まって表現されます。

フルハイビジョン(FHD)、4K、8Kって何ですか (画素数)

画用紙に鉛筆などの先で細かい点を書いて、離れてみると「絵」に見える「点描画」があります。
「印象派」の絵は、それをざっくり色で描いたようなものですよね。
それらと同じように「モニター」は、画面に「とても小さな点・画素(pixel・ピクセル)」をたくさん並べ、それぞれの色や明るさで画像を表現しています。

  • フルハイビジョン(FHD)・・横1920ピクセルX縦1080ピクセルで表現する画面。1080Pとも呼ばれる。
  • 4K・・・FHDの縦1920ピクセル=約2000ピクセル=2K(2ケイ)と表現して、その倍の縦3840pixcl=約4000ピクセルを「4K(4ケイ)」と呼びます。同じ画面サイズなら倍密度の精細さです。
  • 8K・・・4Kの倍、2Kの4倍高精細です。小さい画面では意味がありません。

一般的なFHD21インチモニターの価格は「1万円前半」です。
「4K」モニターは高精細で小さな文字まではっきりと見えますので、目に優しいモニターです。
現時点では「4K」のモニターの価格が比較的安くなってきましたが、FHDに比べると高価です。

ゲーミングモニターは「リフレッシュレート」が大切 (FPS)

どんなモニターでも、パラパラ漫画のように少しずつ違う画面を高速で入れ替えて表示することで動いている画面を表現しています。

  • PCが1秒間に表示する画面数を「フレームレート・FPS」で表し、モニターで1秒間に表示できる枚数を「リフレッシュレート・Hz」で表します。
  • PCのフレームレートが高くても、モニターのリフレッシュレートが低いと表示しきれません
  • 画面が高精細になるほど画面をたくさん入れ替えることが難しくなります

モニターで表示する画像のFPSの例ですが

  • 地上波テレビは1秒間に30枚の画面を表示しますから、30FPS(30えふぴーえす・30 frames per second)で、これに対応するのはリフレッシュレート30Hz以上です。
  • 映画は24FPSですからカメラが横に動いた時に少しカクカクした画像になりますね。
    昔はフィルムで撮影していましたから24FPSでも凄くフィルム代がかかりました。
  • PS4Proは2K60FPSですが、PS5は4K60FPS以上に対応しています。
  • 一般的なPCモニターは2K60FPSまで4K30FPSまで表示できものが多いです。

最近のゲーム画面を表示する時、2K60FPSでは遊べないといわれます。
e-スポーツなどのプロプレイヤーは100FPS以上の「一コマ」が見えると言います。

  • 最新のゲーミングパソコンは300FPSを出力できますから、モニターも144Hzや244Hz以上などの高リフレッシュレートの製品が「ゲーミングモニター」として売られています。
  • 「ゲーミングモニター」2Kで144Hz以上4Kで60Hz以上が標準になっています。

PCなどからモニターに接続するケーブルの規格でフレームレートの制限があります。

  • 一般的なHDMIケーブルで接続した場合、144Hzまでです。
  • DisplyPortケーブルで接続した場合は144Hz以上に対応しています。

お勧めのモニター

ゲームで少し遊びたいのであれば、標準的なフルハイビジョンでリフレッシュレート60Hzで十分です。
自分だけが使うのなら視野角が狭くても良いのでTNパネルが良いでしょう。

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沢山ありすぎて決めるのが大変です。

おあとがよろしいようで

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気に入ったお安いモニターを見つけてください。

それでは 皆さん ごきげんよう

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