久しぶりの「若冲」展鑑賞です
いつ鑑賞したのかハッキリしませんが、京都か東京のどこかで「若冲展」を鑑賞した記憶があります。
まあ、爺さんの記憶ですから曖昧ですけど。
今回は地元の「三重県立美術館」で「若冲 京(みやこ)の美術・京都細見コレクションの精華」2021年04月10日(土)~2021年05月23日(日)と、特別展示「蕭白と伊勢の美術」2021年04月02日(金)~05月30日(日)が開催されていますのでぼちぼちと鑑賞してきました。
料金は一般1000円です。 「まあ、二つも観えてお安くてお得だわ、うちにも一つ頂きたいわ」です。
「若冲」ってどんな人
「伊藤若冲」(いとうじゃくちゅう)は
- 1716年(正徳6年)生~1800年(寛政12年)没。
- 京の青物問屋の長男として誕生し23歳で4代目を継ぐも、絵を描くこと以外に、商売っ気無し、遊び無し、酒無し、女房無し生活の「変な人・駄目な人」。
- 40歳(初老)で隠居して絵に本腰を入れた。
- 派手な色彩の「極彩色のニワトリさん(花卉雄鶏図)」やグリッドで描いた「白い象さん達の「あつまれ動物の森」(樹花鳥獣図屏風)」みたいな作品が有名。
いつの時代も絵師さんはフリーダムで変な人が多いようですね。
うーん、羨ましい。私もさっさと隠居して諸国漫遊の旅に出たいものですが、先立つものが御座いません。(ぴえん←死語)
花卉雄鶏図「岡田美術館」のリンクはこちらです。
今回の若冲展は、はっきり言って「かなり地味」です。
- 素人目でみて、「若冲」と言えばこれだよねって言う作品が少ないです。
- 墨だけで描かれた作品群にも、「若冲」らしい趣はありますが、はっきり言って「かなり地味」です。
まあ、そうは言っても展示されている「若冲」の作品は繊細でありながら力強く、同時に展示されている江戸時代の工芸作品や他の有名な派閥の絵画もやはり見ごたえが有り楽しめます。
特別展示「蕭白と伊勢の美術」も良いですよ
こちらは、伊勢地方(三重県)にゆかりが深い絵師さんです。
蕭白って、どんな人
「曽我蕭白」(そがしょうはく)は
- 1730年(享保15年)生~1781年(天明元年)没。
- 京の商家に生まれたが資料が少なく不明な点が多い。
- 伊勢地方(三重県)に多くの作品が残ることから伊勢の出身とされた事もある。
- 伊勢地方に29歳前後と35歳前後の2回滞在し、寺社仏閣、豪商の旧家に多くの作品が残されている。
うーん、この人も、いまいち訳が分からないフリーダムな絵師さんだったようですね。
「旧永島家襖絵のうち狼狢図」三重県立美術館蔵のリンクはこちら。
「美人図」奈良県立美術館蔵のリンクはこちら。
「林和靖図屏風」三重県立美術館蔵のリンクはこちら。
なかなか見ごたえがありました
- 活発に活動した伊勢地方の美術館だけに「所蔵作品」が豊富です。
- 大きな作品が多く見ごたえがあります。
- 彩色された絵が少ないのが残念です。
地元でも纏まった作品を見る機会があまりないので、今回の企画は楽しめるものでした。
検索すると色彩が綺麗な作品も多いようですから、機会があったら見てみたいですね。
おあとがよろしいようで
やはり「本物」を鑑賞できるのは、うれしいですね。
流行り病で遠くの美術館に行けないのが残念です。
それでは 皆さん ごきげんよう
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