太陽光発電所の名物「ひっつきむし」

太陽光発電システム

子供が原っぱで遊んで「ひっつきむし」をいっぱい付けて帰ってくる。って姿、最近見かけますか?
太陽光発電所を点検して帰る私の姿は・・・・「ひっつきむし」まみれでございます。(泣)

太陽光発電所は「野生の王国」なのです

太陽光発電所の周りは「フェンス」で囲まれています。

  • 光が当たっている間は発電し続けていますし、あちこちに高電圧が流れています。
  • 事情を知らない人がうっかり立ち入るとトンデモない感電事故になります。
  • 危ないので人が入れないように囲ってあります。

ですから、点検や故障修理以外には「完全無人状態」です。
なので太陽光発電所は「野生の王国」なのです。
町中や工業団地の隅、海岸近くなど周りに人の気配がある場所にある発電所でも野生動物の気配が濃厚なのです。

  • ウサギさん・・・足元を走られるとビビります。
  • お猿さん・・・パネルに手形やウンコが。
  • 鹿さん・・・パネルの陰から現れると冷っとします。
  • 猪さん・・・フェンスの下に穴を開けて入って泥遊びしてます。
  • キジさん・・・バサバサ飛ぶと何なのって感じです。
  • カラスさん・・・石ころをパネルに落として割ります。
  • 昆虫さん・・・生存競争すごいです。
  • 蛇さん・・・見えないです。絶対いません。私のまわりには・・・。

たぶんアナグマさんもいます。(謎の穴が掘ってあります)
そして夏には野草が何の遠慮もなく大発生している発電所が結構な数あります。

野生の王国には「野草」が繁殖しています

背の高い野草が繁殖すると「太陽光パネル」に影を落とします。

  • パネルには「セル」と呼ばれる四角い発電部分がたくさん集まって電気を作っています。
  • 影がかかった「セル」の部分は光が当たらず発電量が落ちて電気抵抗が発生し、他の部分より数10℃程度発熱します。これを「ホットスポット」と呼びます。
  • 影が移動すると周りの「セル」の温度と同じまで下がりますが、何かの不具合で電気抵抗が大きくなっている「セル」の場合は影が無くても発熱し続けて100℃を越える温度になりセル自体が焦げてしまいます。


この「ホットスポット」を温度差が見える「サーモカメラ」で探すのもお仕事の一つです。

「ホットスポット」を見つけたら、その位置から太陽の方向を見ます。
10数メートル離れた木の枝とか、電線が太陽に重なって見えたら「影」のホットスポットですからノーカウントです。そのくらいの影にパネルは反応します。
パネルの3分の1ほど影になると発電量が激減します。
もったいないですから、草刈りしてください。パネルの点検もできないし

ここにも、あそこにも「ひっつきむし」が・・・

秋になると草刈りしてさっぱりする発電所が多くなります。
草刈りが終わってから繁殖し始めるのが各種「ひっつきむし」です。

「オオオナモミ」

昭和世代の私は「ひっつきむし」と言えば「オオオナモミ」玉子型にトゲトゲの針が出ている種を思い浮かべます。
これ「絶滅危惧種」で、ほとんど見かけません。

「アレチヌスビトハギ」

秋口から流行りだすのが「アレチヌスビトハギ」おにぎり型の平たい種です。
緑色のものは剝がしやすく跡も残りませんが、熟れて茶色のものは粘着力が強くて剥がすとつぶれて布に跡が残ります。
茶色の種は「ウエットタオル」や「紙おしぼり」でふき取ると去りやすいです。(ネットに書いてありました、ありがとうございます、助かってます)

「コセンダングサ」

他の草が枯れても残っているのが「コセンダングサ」1cm位の針のようなチクチクした種「I字型」と「U字型」の2種類があります。
「I字型」は凶悪です。
ちょっと触れるだけで、布に「剣山」のように刺さってチクチク痛いです。
この「I字型」を見かけたら、天気の良い日でも「カッパ」上下を着て作業をしますが、カッパの継ぎ目のわずかな糸にたくさん刺さります。
うっかり見逃してカッパ無しで作業すると、あらゆる場所に刺さって仕事をしている時間より「I字型」の後始末の時間の方が長いとか悲しいことになります。

まだまだ「ひっつきむし」との戦いは続いているのです。

おあとがよろしいようで


春先でもデブに「カッパ」は暑いのです。
チクチクするし。

では、皆さん ごきげんよう。

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こういうタイプのカッバを使っています。

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私はこのカメラを使っています。

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