太陽光発電所点検というお仕事 (月次点検編)

太陽光発電システム

今回は私の主なお仕事場の「太陽光発電所の毎月の点検」のお話しをしたいと思います。

  1. 私が点検しているのは200KWから2000KW未満の発電規模の発電所です。
  2. 一般家庭の屋根上発電の容量はは4KWくらいですから、20軒分から500軒分くらいです。
  3. 多くの場合は整地した広い場所に架台を並べてたくさんの太陽光パネルを載せていますが、大きな建物の屋上に架台を作って敷き詰めている場合もあります。

実際の太陽光発電所はどんな施設なのか

太陽光パネルの間で段差があると「影」が出来ますから、出来るだけ平らに敷設します。
その土地の太陽光の入射角度を考えて角度を付けて、「影」が出来ないよう間隔を開けて何縦列も並べていきます。

  • 敷設した太陽光パネル十数枚を直列につないで電圧500vくらいのグループにして、これを「ストリング」と呼びます。
  • 「ストリング」をたくさん作って、これを「接続箱」と呼ばれる箱の中で8個くらい並列に接続します。
  • たくさんある「接続箱」から出た電線をさらに「集電箱」と呼ばれる箱の中で5個くらい並列に接続します。
  • たくさんある「集電箱」から出た電線を「パワコン(パワーコンディショナ)」と呼ばれる機器に接続して交流の電気を作り、「トランス」と呼ばれる機器で6600Vの高電圧にして送電線に送ります。

どんな服装で点検するのか

太陽光発電所にはたくさんの太陽光パネルと高電圧が流れる電線が敷設されています。

  • パネルの角などに頭をぶつけてケガをしないように「ヘルメット」をかぶります。
  • 腕や足をぶつけてもケガをしないように「厚手の長袖長ズボンの作業服」を着ます。
  • 整地はしてありますがほとんどは未舗装で「ぬかるみ」や沼状の場所が多く「マムシ」や「ハチ」などの毒性動物も生息していますから「つま先芯入りの安全長靴」を履きます。屋上の場合は「安全靴」を履きます。
  • 感電やケガを防ぐため「ゴム引きの手袋」を着用します。

厚着ですから、夏はとても暑いです。こまめに水分補給と休憩を取らないと簡単に「熱中症」になりますし、山の中で現場で作業するので冬はとても寒いです。

建物の屋上は想像以上に夏暑くて冬寒いです。(逃げ場がどこにもありません)

では点検しましょう

バインダーに記録用紙を用意して、飲み物やタオルを入れた袋と温度差を測る「サーモカメラ」をもって北または南の端に移動します。
端の列から一枚ずつ「太陽光パネル」や設備、架台やフェンスなどに異常が無いか見て廻ります。

  • パネルが割れていないか?
  • 異常な発熱をしている「セル」は無いか?
  • 電線のコネクタが外れていないか?
  • 電線が断線していないか?
  • 取付ネジに緩みはないか?
  • 地盤が沈下していないか?
  • 雨水などで土砂が流出流入していないか?
  • 基礎が傾いたり露出していないか?
  • 架台などにハチなどの危険生物の巣は無いか?
  • 「接続箱」「集電箱」の中に水が入っていないか?、アリの巣などが無いか?
  • アース線などに異常はないか?
  • 何かしらの異常はないか?

二人一組で8000枚程度のパネルを1時間半くらいで点検しますから、のんびりしていると終わりません。
ちょっと速足の散歩をしているようなペースで見て廻ります。
背の高い草が生えていたり、ぬかるんでいたりだとペースが落ちてしまいますから、なかなか大変です。

建物の屋上には垂直のハシゴを上ることが多いのですが、想像以上に大変で息が切れます
屋根のフチに何も無いので余地が3メートル以上確保できなければ点検できません。
波板が多くて歩きにくく突風でこけそうになります。

異常があれば場所を特定して記録しますが、パネルに番号なとがあるのは稀で「南端から何列目東端から何枚目下から何枚目」と場所を特定して写真撮影もします。

おあとがよろしいようで

次回は「年次点検」についてお話します。

では、皆さん、ごきけんよう

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