家庭のコンセントは交流100V(ボルト)ですが
家庭には電力会社から交流100V(ボルト)の電気が供給されています。(IHなどの動力線は200V)
皆さんがよく勘違いしているのが「発電所から家庭まで100Vで来ている」という思い込みです。
- 実は発電所(正確には近くの変電所)から電柱つたいで伸びている電線(送電網)は6600Vの高電圧で送電されています。(電柱一番上にある3本線の事です)
- この6600Vを家庭の近くの電柱に設置された変圧器(トランス)で100Vか200Vに変換して家庭のコンセントに送っています。
- 発電所から変電所(各都市に数か所あります)までの間はだいたい数10万Vの超高電圧で送電して、変電所で6600Vに変換しています。

なぜそんな高電圧で送電するのか?
- 発電所は地方の郊外にたくさんありますが都会の真ん中に発電所は作れまん。
- 発電所は都市から遠いところにありますから、もの凄く長い電線で電気を送ることになります。
- 電線には極少ないですが「電気抵抗」という邪魔が発生しますが、距離が長いので無視できないほどの大きい抵抗になります。
- 遠ければ遠いほど抵抗で電圧が低くなり、100Vではあっという間にゼロ近くまで下がってしまいます。
- そこで高い鉄塔をたくさん作って数10万ボルトの超高電圧で遠くまで送ります。もともと高電圧ですからちょっとくらい下がってもゼロにはなりません。
- 同じ電力を送るなら電圧を上げれば電流が減る(オームの法則)ので、より細い(と言ってもすごく太いのですが)電線がつかえます。長い電線はとても重たくなりますから、少しでも細いと設備が軽くなります。
市内の電線があまりに高電圧だと危ないので、ちょうどよい程度の6600Vで送電しています。
ぜったいに さわっちゃ ダメです
もしも電線が垂れ下がっていたり、物が引っかかっていたら絶対に触らずに、急いで電力会社に連絡してください。
電柱の送電線は100Ⅴではありません。6600Ⅴです。


触れたら死んじゃいますよ!!!
おあとがよろしいようで
今回は、私のお仕事関係の「電柱の電線」についてでした。
次は何にしようかなぁ。
それでは、皆さん ごきげんよう
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